多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は最近急速に増えている婦人科疾患です。PCOSは、卵胞が卵巣の中にたくさんでき、ある程度の大きさにはなるものの排卵が起こりにくくなる病態です。その結果、月経不順や無月経、不妊になりやすくなります。

原因

現代科学ではPCOSの原因ははっきりとわかっていません。遺伝的な関連性も研究されていますが、明確には解明されていません。

症状

生理不順・無月経
不妊
吹き出物
多毛
体重増加
インスリン抵抗性

アーユルヴェーダの見方

アーユルヴェーダでは、PCOSはラサダートゥ(血漿・リンパ漿)とラクタダートゥ(血液組織)の悪化に関係していると考えられています。ラサダートゥとラクタダートゥに含まれる不純物や毒素が増加すると、それらは卵巣のなかに嚢胞の形で蓄積されます。したがって、卵巣のなかにたくさんの嚢胞があるということは、ラサダートゥとラクタダートゥに毒素がたまっていることを示しています。さらにすべてのドーシャが乱れていることを示しています。PCOS患者の多くは、正しくない食事やライフスタイルを長期にわたって続けています。ホルモン剤や避妊用ピルを多量に服用しているケースもみられます。ストレスを抱えていたり、運動不足の患者も多くみられます。こうしたことが毒素を作り出し、PCOSにつながっていると考えられます。

食べ物とライフスタイル

牛乳は低脂肪乳にします。鍋に低脂肪乳とターメリックまたはジンジャーパウダー一つまみを入れ、沸騰させてから飲みます。消化しやすくなります。牛乳は食事中に飲んではいけません。酸味や塩味の物と一緒に飲むことも止めなければなりません。こうすることによって牛乳のカファを増やす質を抑えることができます。

 

りんご、オレンジ、パイナップル、パパイヤなど軽い果物を食べましょう。

甘味料は、カファを減らすはちみつが最も適しています。カファを増やす砂糖の摂取は避けなければなりません。

豆類は適しています。ナッツ類は適しません。

大麦、ひよこ豆、雑穀が適しています。カファを増やす小麦と米は摂りすぎに注意しましょう。

スパイスは少量にとどめます。

体重を増やすじゃがいもとさつまいもは控えましょう。

どのドーシャも乱さない生活スタイルを心がけましょう。

ストレスや緊張を避ける必要があります。体や心を限界以上に酷使してはいけません。

避妊薬の使用をコントロールしましょう。

活動的なライフスタイルは大事ですが、限界を超えた運動は好ましくありません。食べ過ぎも食べなさすぎもよくありません。

喫煙、飲酒は生理不順を悪化させます。