潰瘍性大腸炎は炎症性の腸疾患で、大腸と結腸の内壁に炎症と潰瘍が起きる病気です。通常、炎症は直腸から始まり、大腸全体に広がっていきます。発病年齢は決まっていませんが、15歳から40歳までが発症のピークです。

原因

潰瘍性大腸炎を引き起こす要因として、自己免疫要因、食物アレルギー、コラーゲン疾患、遺伝因子、感染症などが考えられます。アーユルヴェーダでは、ピッタの増悪が原因と考えています。テレビを観ながら食事をしたり歩きながら物を食べること、熱や陽の光に当たりすぎること、お酒の飲み過ぎ、喫煙、過剰な心的活動、食事を抜かすこと、辛い物・酸っぱい物・古くなった物を食べること、などがピッタを増悪させます。

症状

不定期な排便
未消化を示す青味または黄色味を帯びた便
腸のさしこみ
原因不明の疲労感
不快な体臭
体重減少
食欲不振
時々起きる直腸の痛み
胸部やのどの灼熱感

アーユルヴェーダの見方

潰瘍性大腸炎はピッタ性の疾患ですが、ヴァータが関係しているケースもあります。ピッタを増悪させる食べ物の過剰摂取やライフスタイルが血液組織(ラクタダートゥ)と筋肉組織(マンサダートゥ)に損傷を与え、その結果形成された毒素(アーマ)が腸絨毛の間に蓄積し、腸絨毛を覆うことによって小腸の機能や免疫力を阻害します。さらに、大腸下部のヴァータドーシャが増悪することによってピッタとカファのチャネルをつまらせ、炎症、粘液の蓄積、浮腫を引き起こします。

アーユルヴェーダによる治療は、アーマの除去、消化力の回復、善玉菌に良い腸環境の形成を中心に行われます。体力と免疫力の改善が進んでから、生薬による潰瘍の治療を行います。

食事とライフスタイル

ひき割りムング豆のスープ、バターミルク、スキムミルクやヤギのミルクから作ったヨーグルトを食べます。
クミンシード、コリアンダーシード、セロリシード(アジュワン)を料理に活用します。
ひき割りしていない豆、ブロッコリー、じゃがいも、にんにく、砂糖、さつまいもなど消化しにくい食品を控えます。
揚げ物、脂っこい物、塩分の強い食品、発酵食品、加工食品は控えます。
食事中はテレビを観たり、音楽を聴いたり、PCやスマホを使ったりせず、静かな落ち着いた環境で食事をしましょう。
食べ物はよく噛みます。腹八分目にとどめましょう。
コーヒー、紅茶、アルコールは控えます。

ホームレメディー

グラス1杯のバターミルクにターメリック小さじ1/4、ローストしたクミンパウダー一つまみ、岩塩適宜を加えます。これを朝食と昼食時に飲みます(夕食時に飲んではいけません)。

ジンジャーパウダー、黒コショウ、ナガコショウを同量混ぜます(トリカトゥと呼ばれます)。このミックスパウダーを1回あたり小さじ1/2杯、一日2回水とともに摂ります。

クローブパウダー、シナモンパウダー、カルダモンパウダー、ヒングを同量混ぜます。小さじ1杯を一日1回水とともに摂ります。

ナツメグパウダー小さじ1/4、アムラパウダー小さじ1/2、セロリシード(アジュワン)パウダー小さじ1/2を就寝時に摂ります。