白内障とは、目の中でレンズのような働きをする水晶体が白く濁り、視力が低下する病気です。加齢に伴って起きやすくなる病気です。病状は徐々に進み、視野が狭まっていきます。白内障は両目が罹りますが、多くの場合、片目から発症します。

原因

目の水晶体はタンパク質と水からできています。秩序だった構造のタンパク質が水晶体を透明に保ち、光を透過させて細網表面に結像する働きをしています。加齢に伴い、タンパク質の一部が結合し、水晶体の一部を曇らせます。これが加齢性白内障のプロセスです。放置しておくと水晶体の濁りはさらに進み、視力の低下が進みます。

加齢性ではない別の要因による白内障も、水晶体のタンパク質の変化によって起き、目のかすみや視力低下を招きます。目のケガや目の手術、内臓疾患によって併発する白内障です。

症状

視力のかすみ・視力低下

二重三重に見える

色が違って見える

アーユルヴェーダの見方

アーユルヴェーダでは、白内障はヴァータの増悪が原因と考えられています。ヴァータには物を乾燥させる性質があります。水晶体が濁ると、視力につまりが起きます。この状態が白内障です。

白内障の初期段階ではアーユルヴェーダは有効な治療法です。治療は増悪したドーシャの鎮静化、視神経・組織の滋養と強化に主眼が置かれます。

食事とライフスタイル

増悪したヴァータを鎮めるという観点からみると、白内障にはギーを使うのがよいでしょう。とくにマハー・トリファラ・ギーが高い効果を発揮します。マハー・トリファラ・ギーは眼球を滋養し、視神経を強化します。白内障を発症した人は便秘に注意しなければなりません。トリファラは便秘を解消すると同時に、視力にプラスの効果を与えます。

白内障によい食品として、ギー、牛乳、バター、米、小麦、ムング豆(緑豆)、バナナ、フェヌグリーク、ほうれん草、ぶどう、ざくろ、りんご、オレンジなどが挙げられます。

白内障を発症した人は辛い物、苦い物、酸っぱい物、塩分の強い食品を控えましょう。

熱や直射日光に過剰に体をさらすことは避けましょう。

心配感、不安感、怒りはヴァータとピッタを増悪させるので、こうした感情をできるたけ持たないように努めましょう。