線維筋痛症は軟組織と筋肉に生じる症候群です。男性より女性の罹患率が高くなっています。罹患者は50代が多いですが、成人前に発症するケースもあります。アーユルヴェーダでは、線維筋痛症は筋肉、腱、靭帯の内部に存在するドーシャのバランスの崩れによるものと考えています。

原因

現在科学では線維筋痛症の原因は明らかになっていませんが、遺伝的素因、生活習慣、ストレス、消化力の低下、外傷、睡眠障害などが関係しているのではないかと考えられています。アーユルヴェーダでは、栄養失調、消化力の低下、体内チャネル内での毒素(アーマ)の蓄積が原因とみています。

症状

疲労

抑うつ感

睡眠障害

記憶力低下

不安感

慢性的筋肉痛

関節のこわばり

アーユルヴェーダの見方

アーユルヴェーダの理論では、線維筋痛症は消化力の低下、毒素による体内チャネル(スロータス)のつまり、組織(ダートゥ)の虚弱化によるものと考えられます。3つのドーシャすべてがバランスを崩していますが、臨床的に乱れが著しいのはヴァータです。アーユルヴェーダの治療は、増悪したドーシャの鎮静化と、筋肉と神経系の強化を中心に行われます。毒素をスロータスから取り除き、消化力を立て直します。根本原因を取り除くことが大切であり、食事と生活スタイルの改善に加えて、ストレスを軽減するためにヨガ、呼吸法、瞑想を取り入れます。

食事とライフスタイル

消化と体調管理に注意を払うことが大事です。

適切な食事時間の維持や消化しやすい菜食が消化の火を適切に保ち、毒素の産生を防ぎます。

魚と牛乳の食べ合わせは避けなければいけません。

太陽礼拝のポーズなどのヨガのポーズは筋肉を強化し、体調を整えます。

ホームレメディー

アシュワガンダパウダー、シャタバリパウダー、バーラパウダーを同量混ぜ、一日2回小さじ1杯を温めたミルクまたは白湯とともに摂ります。

ジンジャーパウダー、アジュワンパウダー、クミンシードパウダーを同量混ぜ、就寝前に小さじ1杯を白湯とともに摂ります。

湯煎して温めた太白ごま油で全身をマッサージし、お風呂に入って体を温めます。疲労を回復させます。