貧血は、赤血球に含まれるヘモグロビンの減少によって全身に十分な酸素が運ばれなくなることによって起きる症状です。ヘモグロビン基準値は成人男性で13.0~16.6g/dl、成人女性で11.4~14.6g/dlとされています。ヘモグロビンの量が基準値を下回ると貧血状態になる可能性があります。

原因

赤血球の減少・破壊や、赤血球の数は変わらなくてもヘモグロビン数が減少した場合に貧血症状が起きます。鉄分、サイロキシン(チロキシン)、ビタミンB12、ビタミンC、葉酸の不足は赤血球造血を抑制する一方、感染、毒素の蓄積、抗生物質、先天的な機能異常は赤血球を破壊する働きをします。さらに、甲状腺機能低下、関節リウマチ、腸内の寄生虫、がん、肝臓や腎臓の病気、出血多量なども貧血を起こします。

症状

頭痛
食欲減退
疲労感
体力低下
呼吸困難
ヘモグロビン数の減少
めまい
目のまわりのむくみ
皮膚、爪、目の白色化
動悸
不眠

アーユルヴェーダの見方

貧血は間違った食事、消化力の低下、栄養失調、寄生虫、赤血球の不足などによって起きます。こうした要因は胃のなかにアーマ(体内毒素)をつくり、ラサ・ダートゥ(血液組織)に栄養を運ぶチャネルをつまらせます。その結果、皮膚、爪、目が白くなり、貧血の症状が現れます。アーユルヴェーダでは、貧血はヴァータ性、ピッタ性、カファ性、全ドーシャ性に分けることができます。ヴァータの増悪によるヴァータ性貧血は、黒味がかった青白い皮膚の色、肌の乾燥、体の痛み、便秘を特徴とします。ピッタの増悪によるピッタ性貧血は、黄色味を帯びた青白い皮膚、発熱、めまい、のどの渇き、過剰な汗、すっぱいゲップを特徴とします。カファの増悪によるカファ性貧血は、白っぽい皮膚、体の重たさ、むくみ、吐き気、呼吸のしずらさを特徴とします。3つのドーシャすべてが増悪したことによる貧血は、こうした症状がすべて現れます。

食事とライフスタイル

消化不良を防ぐために消化力に配慮しなければなりません。重い物、辛味のスパイスを使った物、揚げ物は避けます。動物性食品も控えましょう。

軽い食事、ご飯、豆類、スープ、野菜、果物(ザクロ、メロンなど)中心の食事にしましょう。

鉄分不足の貧血には鉄製の鍋を使って調理します。

貧血の原因になる痔による出血、月経過多を改善しましょう。

ホームレメディー

  • アップルジュースとビーツジュースを同量混ぜ、はちみつを加えたアップルビーツジュース1カップを一日2回飲みます。
  • 沸騰させてぬるく冷ました牛乳1カップに黒ゴマペースト小さじ1と、はちみつまたは黒糖小さじ1杯を加えたゴマミルクを毎日飲みます。
  • 一日あたり小さじ1/2のターメリックパウダーを摂る。ターメリックティーが最も簡単な方法かもしれません。