頭痛は病気というより病気に伴う症状です。高血圧、不眠、視力障害、副鼻腔炎、空腹、貧血、騒音、不適切な電灯下での勉強、感情的緊張、過重労働、便秘、鼓腸などでも頭痛が起きます。頭痛は涙目、鼻血、めまいなど、体のどの部分のエネルギーがバランスを崩しているかによってさまざまな症状を伴います。

原因

間違った食事やライフスタイルがヴァータとカファを増悪させます。頭痛は頭部のヴァータの流れがカファによって阻害されたことによって起きます。痛みが強まるとヴァータはピッタを悪化させ、頭部に灼熱感をもたらし、吐き気や嘔吐を引き起こします。頭痛は精神的ストレス、過重労働、睡眠障害によっても起きます。

アーユルヴェーダの見方

ヴァータが増悪している場合にはズキズキする痛み、切るような鋭い痛み、突き刺すような痛みが起き、ピッタが増悪している場合には灼熱感を伴います。頭痛の根本原因は知覚神経と消化力の低下にあります。間違った食生活やライフスタイルを続けるとピッタ(火の質)が増悪し、消化力を低下させます。消化力が低下すると、未消化物からアーマと呼ばれる体内毒素がつくられます。アーマがマノーヴァヒ・スロータス(心のチャネル)に蓄積すると、頭痛の原因になります。

知覚神経系が弱まるとオジャス(身体エネルギー)が弱まります。オジャスは体組織の精髄のようなものであり、神経系と体に強さを与えます。神経系が十分に強いときには健康な心の状態で困難に立ち向かうことができます。しかしオジャスが低下すると心の強さがなくなり、頭痛などの不調を引き起こすのです。

頭痛に対するアーユルヴェーダの改善方法は単に痛みを緩和させるのではなく、根本原因を取り除くことに主眼を置きます。増悪したドーシャのバランスを整え、消化力を回復させる生薬を処方します。

食事とライフスタイル

  • 温かく消化しやすい食事を心がけましょう。茹で野菜、蒸し野菜、スープ、野菜ジュース、おかゆ、玄米、全粒小麦粉などを食事の中心にしましょう。
  • りんご、パパイヤ、マンゴ、ぶどう、梨などの果物を十分に食べましょう。
  • 日中の食事にはバターミルク、サラダ、シナモン・クミンシード・にんにく・ヒングを入れて炊いたご飯を食べましょう。
  • アーモンドかくるみ5-6粒、レーズン10粒程度を毎日食べましょう。
  • 精製砂糖、精米、精製小麦粉、オイリーな物、辛いスパイスを使った物、冷たい物、古くなった物は食べないようにしましょう。
  • 長時間休みなしで働くことを避け、休憩をとるようにしましょう。寝室は暗くしましょう。
  • 寒すぎたり暑すぎる外気に長時間身をさらさないようにしましょう。外出時には帽子をお忘れなく。

ホームレメディー

  • 頭痛に灼熱感を伴うときは、クレイかサンダルウッドパウダーにローズウォーターを混ぜたペーストを額に塗ります。
  • 副鼻腔炎による頭痛には湯に酢を加えた蒸気で吸入します。
  • シナモンオイル小さじ1にクローブパウダー小さじ1/4を加え、患部に20-30分間塗っておきます。